歯が溶ける酸蝕歯を予防するために大切なポイント

酸蝕歯とはなにか

酸蝕歯とは、虫歯以外の原因で歯が溶けたことを指します。虫歯になるとミュータンス菌と呼ばれる虫歯菌が作る酸により歯が溶けていきます。一方、酸蝕歯は胃酸や炭酸飲料などの食品によって歯が溶ける現象です。酸蝕歯は稀なものではなく誰にでも起こる可能性があり、およそ3~4人に1人は酸蝕歯だと言われています。酸蝕歯は自覚症状も少ないため、歯が溶けやすくなっている状態で歯磨きを強くするとすり減り、ようやく異変に気付く人は多いです。磨り減った歯にならないためにも、酸蝕歯を予防を意識して防いでいきましょう。

口の中の酸性を意識する

酸蝕歯は簡単に言えば、食べ物などの影響で口の中の酸性が歯が溶けるレベルまで上がっている状態です。歯が溶ける酸性度はpH5.5以下と言われており、pH7.0の中性まで上げるように意識すれば良いのです。酸性が強い食品を頻繁に食べないようにしたり、食後はうがいを行い、30分程度の時間を置いてから歯磨きをするといった習慣の見直しが有効です。しかし、酸性が強い食品には、ビールやかんきつ類、りんごなど日頃からよく食べる食品が含まれるので、身近な食品を取っただけでも口の中は酸性に傾いてしまう可能性があります。歯が溶ける条件を満たしやすいのに、歯に異常がみられない理由は唾液の作用に秘密があるのです。
唾液には酸性を中和する作用があり、、食後から30分程すると口の中は中性へと戻るようになっています。唾液がコントロールしているので、酸蝕歯の予防は食材よりも食習慣に意識を向けましょう。毎日の3食以外の間食が多かったり、就寝前に酸性が高いものを食べたりすると歯が溶けやすい環境ができてしまいます。唾液が中和してくれる時間を与えない食習慣は酸蝕歯になりやすいので注意してください。

酸蝕歯を予防するためのチェックポイント

酸蝕歯を予防するためには、口の中の酸性度をpH5.5以上にしなくてはいけません。酸性度が低い食べ物だけを選ぶということは不可能なので、食べた後のケアが重要です。酸性の高い食べ物を口にしたらそのまま長時間放置せずにうがいをして、酸性度を低くしたり時間を置いてから歯磨きをしたりしましょう。
歯磨きはフッ素配合のものを選ぶようにしてください。。歯の表面のエナメル質は酸に弱い性質を持っています。そのためフッ素で酸に強い歯にすることが大切です。
間食が多かったり、夜食を頻繁にとる人は食生活は見直しましょう。口内が酸性になる時間が多いほど酸蝕歯になる可能性が高くなります。

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