歯磨きは「適度な力で磨く」が鉄則なワケ

強すぎる力での歯磨きはNG

毎日の歯磨きはセルフケアの基本であり、むし歯や歯周病から歯を守るための必須のオーラルケアでもあります。しかし、基本のオーラルケアである歯磨きはあくまでも正しく適切な方法で行うことがのぞましいです。毎日のブラッシングの際に歯ブラシをもつ手についつい力が入りすぎてしまい、ガシガシと強い力で歯を磨いてしまう方も多いですが、強すぎる力での歯磨きは歯のエナメル質や歯ぐきを痛めるおそれがあります。
特に硬い毛先の歯ブラシで強い力でブラッシングしてしまうと日に日に歯のエナメル質が歯ブラシの毛によってこそぎとられていき、エナメル質が削れてしまい知覚過敏などの症状をひきおこす可能性もあるため、注意が必要です。

歯磨きは適切な力で

強すぎる力によるブラッシングは歯のエナメル質を削るほか、エナメル質が削れることによって知覚過敏がおきたり、歯ぐきを歯ブラシの毛先で痛めるおそれがあるなど、注意しなければいけない点がいくつかあります。このため、毎日の歯磨きを行う際には強すぎる力で歯を磨くのではなく、やさしく「ペンを持つくらいの適度な力加減」で歯を磨くようにしましょう。
実際に歯を磨くときにはペンを持つように親指と人差し指のみで歯ブラシを持つのも良い方法のひとつです。歯ブラシをギュッと手のひら全体で握ってしまうと力が入りやすくなってしまいますので、ブラッシングの際は意識して歯ブラシを親指と人差し指だけで持ち、軽い力で磨くようにしてください。目安は歯ブラシの毛先が寝ない程度の力で磨くことが大切です。

歯ぐきが下がって歯周病になることも

強すぎる力で歯を磨き続けていると、歯の表面のエナメル質が削れて知覚過敏をひきおこすおそれがあるほか、歯ぐきそのものが歯ブラシの刺激によって下がってしまい、歯の根面部分が露出してしまうこともあります。歯の根面はエナメル質に保護されておらず象牙質のため、根面が露出するとむし歯にかかりやすくなるほか、歯と歯ぐきの境目の歯周ポケットの溝の幅が広がってしまい、歯周病を発症してしまうこともあります。
このため、歯を磨くときには軽い力で磨くことを意識するとともに、歯ブラシの毛の硬さは「ふつう」か「やわらかめ」のものを選ぶことをおすすめします。「かため」の歯ブラシは歯や歯ぐきを痛めやすいので力加減を調節できない場合には選ばない方が良いでしょう。ただし、歯を磨く力が弱い高齢者の方や障害をお持ちの方にはあえて「かため」の歯ブラシを使った方が歯の汚れを落としやすくなるケースもあります。

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