秋冬も油断できない!食中毒に気を付けよう

食中毒になるとどんな症状が表れるのか?

食中毒は、原因となる菌によって症状が出るまでの時間や治るまでの時間が異なります。サルモネラ菌やカンピロバクター菌、ノロウイルス、フグ毒、貝類の毒、毒キノコ、ヒスタミン、金属、薬品など様々な原因があるため、症状が出るまでの時間や治るまでの時間が変わるのです。
この中でサルモネラ菌やカンピロバクター菌、ノロウイルスによる食中毒に罹った経験があるという人は多いでしょう。サルモネラ菌とノロウイルスは体内に入り込んでから数時間~数十時間、カンピロバクター菌は食後数日で発症します。フグ毒は、食中毒の中でも死亡者数が多く、手足のしびれや嘔吐、呼吸困難などを引き起こし、最悪の場合死に至るという非常に恐ろしい毒です。

毎日の生活の中でできる食中毒の予防法

食中毒というと夏をイメージする方も多いでしょう。しかし、実は秋冬でも食中毒が発生するケースは存在します。
食中毒の原因となる菌は、十分な加熱処理を行うことで殺菌できるケースが多いです。特に、カンピロバクター菌やO157(病原性大腸菌)、サルモネラ菌、ノロウイルスはしっかりと加熱処理を行うことで感染を防ぐことができると言われています。そのため、調理をする時に中までしっかりと加熱すれば食中毒になってしまう確率を大幅に軽減できるでしょう。
また、フグや貝類が原因となる食中毒を防ぐためには、自分で釣ったものを食べないようにすることが重要になります。ふぐ調理師の資格を持っていない人が調理したフグには毒性が残されている可能性が高いため食べないようにしてください。もしも食べたいと思った場合は、市販品を購入するようにしましょう。

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食中毒になってしまった場合はどうすればいいの?

食中毒はいくら防ごうと思っても、防ぎきれないこともあります。最後に、食中毒になってしまった場合の対処法についてご紹介しましょう。
食中毒になってしまったら、二次感染を防ぐことが重要になります。調理器具の消毒や嘔吐物・便が付着した衣類、床、トイレなどの消毒は必ずするようにしてください。家庭用塩素系漂白剤を0.1%まで薄めた液体を使った消毒が効果的です。
また、食中毒による下痢や嘔吐が続いてしまうと脱水症状を引き起こしてしまう可能性もあります。場合によってはショック症状を引き起こすこともあるでしょう。食中毒が疑われるような症状が出た場合は、できるだけ早く主治医や内科、消化器科、感染症科の医師から診察してもらうことも重要なポイントになります。