老年内科とは?
日本は高齢化が急速に進展していて社会問題となっています。そこで、老年内科というものが生まれました。老年内科とは高齢者を総合的に診療することを専門とした内科のことです。通常の内科とは異なり、高齢者に特化しているのが大きな特徴とされています。
高齢者は複数の慢性疾患を抱えているケースが多いです。高齢者に特有の悩みはたくさん存在しています。これらに上手く対処することができるのが老年内科の大きな特徴です。高齢者への特別な配慮をしてくれるため、安心して高齢者が通院できるのが老年内科です。
老年内科が対象としている疾患とは?
老年内科はさまざまな疾患に対応することができます。主なものとしては、高血圧や糖尿病、脳卒中、認知症、老人性うつ病、骨粗鬆症といったものです。さまざまな症状が重なっていて、どの科を受診すればいいのかわからない人に老年内科はおすすめできます。老人によくある症状に幅広く対応できるからです。複数の臓器の疾患について総合的に診療することができます。体調が悪いけれども、どこに異常があるのかわからないという人にもおすすめです。病気だけではなく、リハビリや介護のことについて相談したい人も老年内科は適しています。
老年専門医や認知症専門医が在籍している
老年内科の特徴としては、高齢者に多い症状に関する専門医が在籍していることです。たとえば、認知症専門医や老年病専門医が在籍しているケースがあります。ほかにも、糖尿病専門医など、それぞれの疾患の専門医が揃っているため、安心して相談できる環境が整っているのです。老人によくある病気について、設備がしっかりと整っているところもあります。専門生の高い医療を受けることができるため、早期発見・早期治療を目指すことができるのです。
認知症の診断や治療について
高齢者が老年内科を利用するケースで特に多いのは物忘れや認知症、アルツハイマー病の診断や治療についてです。物忘れは高齢になると誰でも起きてしまうものです。しかし、なかには病的な物忘れが存在していて、早めに対処しないといけません。物忘れが酷くなったときには、老年内科に相談するとよいでしょう。早期発見することができれば、進行を遅らせることができるため、日常生活に支障が出ないようにしっかりと対策ができます。さまざまな疾患によって認知症が引き起こされるとされています。また、認知症のなかには治療が可能なものも含まれているため、諦めずに相談しましょう。